商品先物取引の仕組み

商品先物取引の機能

商品先物取引とは、商品を「将来の一定の期日」に「いま決められた価格」で受け渡すことを「約束する」取引です。期日前ならば自由に「買ったものを転売したり、売ったものを買い戻す(=反対売買)」ことが可能で、実際の商品や購入金額を用意することなく、差額のやりとりだけで決済(=差金決済)できるという特徴を持っています。

これを活用して市場経済の発展に欠かせないリスクヘッジや資産運用など、さまざまな重要な機能を発揮しています。

自由経済の要-公正な価格を形成する場

商品先物市場では、生産者・流通業者・加工業者・投資家などさまざまな立場の参加者により、需給バランスを背景として自由な売買が行なわれます。

この結果、先物市場で決定した価格は多くの参加者の合意に基づく「公正な価格」になっていると言えます。また同時に複数の限月(=決済期限)の価格を決めているため、ある限月だけが突出した価格になりにくく、価格の平準化も期待でき「安定した価格」の形成にも貢献しています。

価格変動による損失の回避-リスクヘッジ機能

商品先物取引で価格変動リスクを回避

価格変動リスクに対する「保険」 としての機能は非常に重要です。海外で買い付けた農産物を船便で輸入して日本で売る場合、輸送期間中に価格が下落すると大きな損害を被ることになります。

しかし、買い付けと同時に商品取引所でその農産物の先物を売っておけば、日本に到着した時点で価格が下がって損失が発生したとしても、取引所で売り注文した先物を下落した価格で買い戻した利益により、現物取引での損失を相殺することができます。

 
アメリカでトウモロコシ1tを市場価格15,000円で100t購入しました。ところが船で1ヵ月かかって日本に到着したときには、価格が13,000円/tに下落してしまったので、差引2,000円×100t=20万円の損失となってしまいました。
1ヶ月前に現物を購入すると同時に先物市場でトウモロコシの先物を15,000円/tで100t売り注文していたので、これを下落した価格13,000円で買い戻すことにより、2,000円×100t=20万円の利益を得ることができました。
※実際には業者の利益、運賃や先物取引の手数料などの経費、為替の変動なども考慮して取引を検討しなければなりません。
効率的な資産運用の場-優れた選択肢

商品先物取引では現物の受け渡しを行なわずに反対売買で取引を終了することができます。

また、「買い」からも「売り」からも取引を始めることができます。価格が下がると予想した場合、売り注文した商品を値下がり後に買い戻すことにより利益を得ることができます。ただし、予想に反して売り注文した商品が値上がりすると  損失が生じることになります。

値上がりによってのみ利益が得られる株の現物取引などと比べて、効率的な資産運用方法と言えるでしょう。また、総約定金額の5~10%程度の取引証拠金で取引に参加できることも魅力です。

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